本崎月子先生の【君が好きとはもう言えない】のあらすじと感想レビューです。
ネタバレを含む部分があるかもしれないので、続きを読む場合はご用心を。
【35歳、不純な恋】シリーズです。
【35歳、不純な恋】のヒロインである子持ちの未亡人だった久住香里の友人・小島ゆかりが主人公です。
【君が好きとはもう言えない】の収録内容
- 君が好きとはもう言えない…3話
- 君が知らない愛と夢
【君が好きとはもう言えない】のあらすじ
両親には旅立たれ、ある程度の資産を継いだのと同時に金銭目当てに近づく人間、お見合いを押し付ける余計な近所、人間不信になりそうな中で、家族が欲しいと思うものの、重い腰が上がらない。
職場でアタックしてくる男性がいるものの、自分にはそんな気がないのに、周りが囃し立てるものだから断りづらい雰囲気に。
そんな中、高校時代の同級生に呼び出され、残念なイケメンにアタックされている事をからかわれる。
そして、残念なイケメンとの食事をOKしてしまうのだがー?
【君が好きとはもう言えない】感想レビュー
【35歳、不純な恋】シリーズの良いところは、主人公の関わりある登場人物が、それぞれ別のストーリーで主人公になり、その後の状況が分かっていくところです。
関わりある人物のそれぞれの人生が読めるというのは中々考え深いものです。
等身大の年頃の女性の苦悩や葛藤がリアルに描かれていて、感情移入しやすいんですよね。
女性って、恋愛、結婚、出産、子育てと一連の人生の節目があって、節目ごとに悩みも変化してきます。
今回のストーリーは、結婚に乗り遅れたヒロインが昔の恋人と再会するものの、元彼は結婚していて既に子持ち。
ヒロインは不倫は最後まで否定派なので、安心して読めますが、途中少し違和感があるのは否めません。
ヒロインの問題ではなく、どちらかと言うと元彼の方に問題があるので、うーん。悩ましいですね?はっきり書くと、ネタバレになってしまうので…。
どうしてこうなったのか?と言うところが、あまりはっきり描かれていないのが心残りです。
短編がもう一つ入っていますが、それが元彼の奥さんのストーリー。別記事にしますが、こちらの方はちょっとなんだかなって思ったり…。
本編のことを考慮すると、あまり共感できなかったかも。
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